モリブデンの特徴と難削材と呼ばれる理由

モリブデンはレアメタルの一つで、鉄鋼用の添加剤としてよく使われている金属です。 モリブデンを加えた金属は、硬度、耐衝撃性などが向上します。 モリブデンには、「融点の高さ」「電気抵抗が大きい」「加工性が良い(高融点金属の中では)」といった3つの特徴があります。 「融点の高さ」では、融点が高いことで通常高温とされる環境下であっても、安定した性能を維持する事ができるようになります。

鋼材にモリブデンを加える事で、高温下でも強度や硬度を向上させ、維持する事もできます。 また、鋼材の靭性と呼ばれる粘り強さも高くなります。 モリブデンを添加した鋼材は合金工具鋼、耐熱鋼材、高速度鋼など沢山の種類があります。このような特殊鋼は鉄には無い特殊な耐性を持たせるためにつくられた合金です。

モリブデンの融点は2620℃と非常に高いです。 モリブデンは53.4nΩ・m(20℃)という比較的大きな電気抵抗を持っています。 融点の高さと、電気抵抗の大きさから高温炉(セラミックスヒーターなど)のヒーター部や照明の電極などに使用される事があります。 切削加工が難しい難削材ではありますが、高融点金属の中では加工性が良い金属です。宇宙航空産業でのロケット部品、自動車関連のなどに使用されます。

モリブデンのマシニング加工におけるポイント

モリブデンは、高融点金属の中では比較的加工性の良い金属となります。複雑な形状に加工する事も可能です。 一般的な金属から見れば加工性は劣り、切削加工においてはSC材に比べ加工性が悪く、表面の仕上がりはよくありません。 加工方法を選択するかによっても変わってきますが、高融点金属の中では加工性が良いと材料となります。 モリブデンは高硬度・高融点という材質上、かけやすいという特徴をもっており、切削加工を行う場合は注意が必要です。  マシニング加工の場合、刃物の回転方向に抜ける側が欠けやすくなります。 亀裂や破断を防ぐ為にプログラムを工夫してツールパスを出すことでワークの欠けを抑えることがポイントとなります。

モリブデンのマシニング加工のことなら三翔精工まで!

精密マシニング加工 量産センター.comを運営する三翔精工は、半導体製造装置や通信機器など精密産業部品の製作を行なってきました。モリブデンをはじめとした難削材もミクロン台でのマシニング加工が可能です。当社の加工技術と24時間の生産体制により、精密加工部品の量産を得意としています。全数の外観検査により品質保証も徹底しております。

難削材の精密マシニング加工ならぜひ当社までお問い合わせください。