コバールの特徴と難削材と呼ばれる理由

コバールとは、コバルト・ニッケル・鉄を配合した合金のことを言います。

コバールは、粘り強く、耐熱性が高い合金です。また、常温付近での熱膨張率が低いことに加え、硬質ガラスやセラミックスと広い温度範囲で熱膨張率が一致します。そのため、コバールはセラミックやガラスとの封着に最適な特性を備えています。

以上のような特性から、コバールは、電子管材料、光通信関連部品や電子部品のガラス封入材料などに利用されます。

一方で、コバールは、粘り強く、熱伝導率が低いことから難削材の一種でもあります。

コバールは、粘り強く、加工硬化性も大きいことから、切削性はSUS304と同等とされます。また、熱伝導率も低いため、溶着しやすく、切粉が刃物から離れず、切粉が刃物から離れずに、仕上げ面粗さや加工精度に悪影響を及ぼしたり、刃物の欠けに繋がりやすくなります。

難削材であるコバールを加工する際には注意が必要です。

コバールのマシニング加工におけるポイント

コバールは、粘り強く、熱伝導率の低い、加工しにくい材質です。

そのため、コバールのマシニング加工を行う際には、適切な刃物・工具の選定に加え、切削条件、加工方法の工夫が重要になります。

具体的な例として、コバールは粘り強いため、バリの処理が大変です。ショットブラストでバリの除去も行いますが、バリの発生を抑えるため、切削工具のすくい角やねじれ角を大きくとることがポイントとなります。

また、コーティングによって、耐溶着性に優れた工具を使用することもコバールのマシニング加工におけるポイントとなります。

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