①マシニング加工とは?
マシニング加工とは、マシニングセンタを使用した切削加工を行なうことを指します。
使用する設備であるマシニングセンタの特徴は、コンピュータ制御による「工具自動交換機能」を備えている点にあります。一般的にNC工作機は作業者が工具を交換するのに対して、マシニングセンタは「ツールマガジン」と呼ばれる工具収納場所から、「チェンジアーム」によって自動で工具を交換し、加工を行います。そのため、段取り替えの手間を省くことができ、製造時の無人化と省力化、コスト削減を可能にしています。
詳しくは下記で解説しております。
>>マシニング加工とは?マシニングセンタについても詳しく解説!
②コストダウンの3つのポイント
では、マシニング加工において、コストダウンを実現するためには、どのようなポイントがあるのでしょうか?
当社が考えるポイントは下記の3つを持つことであると考えます。
「設計提案力」
「加工ノウハウ」
「生産体制」
それぞれについて解説します。
・設計提案力(形状変更、材質変更等)
1つ目は設計提案力です。具体的には、形状変更や材質変更の提案ができるということです。製品の設計図において、必要以上に難しい形状や必要以上に高価な材質を使用しているということがあります。これに対し、製品の性能を落とさずに形状や材質の変更が求められます。いわゆるVA/VE提案というものですが、当然ながらこの提案を行なうためには、製品を受託製造するだけでなく、加工や材質に関する知識や実績が必要とされます。
・加工ノウハウ
2つ目は加工ノウハウです。前述の形状変更と内容が被る部分もありますが、お客様から設計図をいただいた際に、最適な加工工程や工具などを選定できるということが、コストダウンを実現する上で求められます。
・生産体制
3つ目は生産体制です。製品を製作する際に、コストを形成する要素の1つとして、加工工数や、それに割く製造スタッフの数が挙げられます。加工工数については、前述の加工ノウハウに繋がる要素ではあるのですが、製造スタッフの数についてはノウハウや提案力では解決できることではありません。これを解決するためには、生産体制が整備されていることが求められます。また、24時間体制であれば、製造スタッフがいなくても、製造を行ない続けられるため、コストダウンを実現することができます。
③VAVE提案事例
当社の実際のVAVE提案事例をご紹介します。
5軸加工機の多数個取り多面加工によるコストダウンの実現
従来は、1つのマシニングセンタで1つの部品を加工していたため生産性が低く、作業・検査に時間を要していました。そこで当社では、5軸制御のマシニングセンタ1台で4面加工×2本の多面加工ができる治具を自社内で設計・製作いたしました。
5軸加工機の多面加工によるコストダウンの実現
従来は、1つのマシニングセンタで1つの部品を加工していたため生産性が低く、作業・検査に時間を要していました。1台で多面加工(5面)をすることができる5軸制御のマシニングセンタの導入を行い、加工工数の削減を実現いたしました。
④マシニング加工のコストダウンにお困りの方は三翔精工まで!
精密マシニング加工 量産センター.comを運営する三翔精工は、半導体製造装置や通信機器など精密産業部品の製作を行なってきました。当社のマシニング加工技術と24時間の生産体制により、精密加工部品の量産を得意としています。全数の外観検査により品質保証も徹底しております。
難削材の精密マシニング加工ならぜひ当社までお問い合わせください。