マシニング加工におけるチタン材加工とは

チタンは一般的に難削材と呼ばれ、切削加工では加工が難しい材料となります。
ここでは、マシニング加工におけるチタン加工のポイントや良くあるトラブルについて解説します。

チタン材加工のポイント

ここでは、難削材であるチタン材加工のポイントを解説します。
チタンの種類にもよりますが、チタン材加工のポイントは主に2点あります。

熱による摩耗で工具寿命の管理

チタンは加工の際に発熱が大きくなりやすいため、切削工具の摩耗が進み工具寿命が短くなります。そのため、工具寿命について細かく確認する必要があります。

加工条件の設定

チタンは加工条件の設定が難しい材質になります。工具への影響を考慮する必要もあり、また発熱を押させるような条件設定が求められます。

チタン材加工のトラブル

マシニング加工における、チタン加工の際には以下のようなトラブルが想定されます。

工具の折損

工具寿命が短くなりやすく、また摩擦も大きくなるため加工中での工具の折損が発生します。
ワークや機械だけでなく作業者にとっても事故につながる可能性もあるため注意が必要です。

材料の脱落

工具が切れない状態で加工が続くと、材料の脱落が発生し角が立たない現象が発生します。

表面が脱落により荒れてしまう

材料の脱落が発生し、表面精度への影響が出る場合もあります。これにより平面度が悪くなり要求精度内に製品が収まらない可能性が出てしまいます。

当社が実践するチタン加工の際のポイント

難削材とされるチタンの加工ですが、当社では以下の点に注意して加工をしています。

最適な加工条件の設定

発熱や工具の折損を発生させないために最適な加工条件にて加工を行う必要があります。製品形状などによって豊富な経験や実績から最適な条件で加工を行っています。

加工治具

厚みや形状によって治具を活用して加工を行います。板厚が薄いものや異形状などそれぞれの条件に合った治具を選定して加工、最適な治具が無い場合は自社にて治具製作も行います。

最適な切削工具を選定

チタンの加工では摩擦も大きくなるため工具への負担が大きくなります。そのため、工具の折損などが起こらないような選定を行っています。

製品事例

当社の実際のチタン材加工の実績をご紹介します。

産業機器装置用ケース

チタン材加工品

ツバ部分は薄肉の加工となるため、加工条件を工夫し、ねじれ等が発生しないように、部品外側の平面平行度を維持しております。

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医療機器用ケース

医療機器用ケース

材質はチタンの特殊材(Ti-6Al-4V ELI)で、マシニングセンタによる3軸加工を施し製造を行いました。
本事例において、実際に加工を行った材質はt=1mmの薄板でした。
チタン材かつ薄肉の加工となるため、加工条件を工夫し、 ねじれ等が発生しないように、
部品外側の平面平行度(0.03)を維持しております。

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チタン材加工でお困りの方は三翔精工にお任せ

精密マシニング加工 量産センター.comを運営する三翔精工は、チタン材やアルミニウムなど難削材部品の製作を行なってきました。

難削材の中でも、チタン材やアルミニウムだけでなく、コバールやインコネル、ハステロイをはじめとした難削材の精密加工を得意とし、難度の高い純タングステンまで加工を実施できます。培ってきた精密加工技術を活かした当社の加工品は、高精度な要求にお応えしており、広い分野で採用されています。

またそのような難削材の加工を当社のマシニング加工技術と24時間の生産体制により、量産対応が可能です。更に全数の外観検査により品質保証も徹底しております。

数十ミクロン以下の加工においては、加工設備だけでなくノウハウ・知見、技術、高品質が必須となりますが、当社は創業以来、精密加工に特化し事業を行い、さらに徹底した研究により、森精機・切削加工ドリームコンテストで金賞を受賞するほどの技術力を保有しております。

難削材である、チタン材のマシニング加工なら、ぜひ当社までお問い合わせください。

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